鑑賞日:2023/3/25
媒体:劇場
評価:1点/5点

痴呆症の老人を介護する家族の問題をテーマに、老人に対する殺人を繰り返すデイケアセンターの
職員と彼の犯行を調べ起訴する検事の物語なんだけど、ストーリーが極めて幼稚で、
作品のレベルも異様に低い。
低レベルな左翼のプロパガンダみたいな作品で、製作者の幼稚で歪んだ人間性と、
作品を作る能力の低さだけが印象に残る。
点数は1点。今後の人手不足で介護問題が深刻になるとされるが
本作は決してこれからの問題ではなく、現時点の問題をある一面だけ誇張しているだけ。
0点で良いんだけど、表示が1点しかないので、1点。




ネタバレ感想
・連続殺人犯を裁く検事の長澤まさみが正義感を全面に押し出すけど
 検事は法律に則って犯行を証明することが役割であって、犯行に対しての
 量刑を判断するのは裁判官。製作者が三権分立を理解していないのか、
 所詮観客は馬鹿ばかりだから、この程度の設定で共感を呼ぶと判断したのかは不明。
・殺人犯は、「全国で45人もの介護関連の殺人が起きている」というけど、対して
 諏訪の一地区で「わずか3年間に41人もの殺さないといけないような痴呆性老人」がいた
 という、朝日や毎日などの左派・リベラルの常套手段である、「例外的な事象を持ち出して
 あたかも一般的な事例かのように論ずる捏造報道」と同様の描写が悪質。
 また、痴呆症になった老人は全員凶暴で、介護する家族は例外なく不幸のどん底に突き落とされる
 というようなイメージを観客に植え付けようとするのも悪質。
・最後に長澤まさみが松山ケンイチに面会し、自分の親に対する経緯を告白し、
 結論として、「マツケンは、自分が父親を殺してしまったことに対するショックの強さを後悔し
 それを正当化するために殺人を繰り返した」というようなことを逃げ道として、サラッと描いて
 いるが、全体としては、マツケンの殺人は正当、という主張に対して、全く反論できない長澤の
 苦悩だけが強調されていて、観客にはそのイメージしか残らないと考えられる。
 これまた朝日・毎日あたりの「切り取り報道によるイメージ操作」と同様で陰湿かつ悪質。
・どうでもいいが、末期の痴呆症の柄本明が、一時的な回復期にあれだけ理路整然と自分を
 殺してほしい理由を説明できるか?
・以上のことから、思考能力や作品を作り上げる企画・シナリオ・演出等に関する能力の極めて低い
 製作者たちが、問題作という触れ込みで目一杯背伸びして作った駄作と思われる。
 せめてわずかでも何らかの解決策の提示があればよかったんだけど、何一つ示唆すらできない
 無能さが、この問題に対する調査・考察の浅さを際立たせる。
・PLAN75といい、ひろゆきと組んでる頭のおかしい学者とか、老人を殺すことに国民の総意を
 得ようとしているんだろうか?